スラブ、ブルーム、ビレット、
棒鋼、鋼管などを非破壊検査。
NDK鉄鋼業向けソリューション

製鉄プラント内で行われる鋼材加工ライン内外(オフライン、インライン)での鋼片、鋼板、棒鋼、鋼管などの鋼材品質管理に欠かせない非破壊検査装置(磁粉探傷/MT、超音波探傷/UT、漏洩磁束探傷/MLFT、ほか)、脱磁装置、各種計測装置などを多数ご用意しています。
高炉・電炉メーカー様、鋼材加工メーカー様の検査工程における検査精度の向上への貢献、さらには必要とされる検査に最適な装置やその前後機のご提案まで、“非破壊検査の専門メーカー”ならではのソリューションをご提供いたします。

鋼材加工ライン工程図

代表的な検査工程

鋼材加工ライン工程図

工程別でみるNDK鉄鋼業向け検査ソリューション

連続鋳造、圧延、造管、溶接、伸線などの各工程後に品質管理検査や脱磁

鋼材対象・形状でみるNDK鉄鋼業向け検査ソリューション

鋼片(スラブ、ブルーム、ビレット)、厚板、鋼管、薄板コイル、シームレス鋼管、鋼板(丸鋼、角鋼、平鋼、棒鋼、線材) etc.

NDK鉄鋼業向けソリューションの特長

鉄鋼業に必要な表面(MT・PT・ET)、
内面(UT)の非破壊検査を統合した
システムとしてご提案
NDK鉄鋼業向けソリューションは、非破壊検査装置を中心に、製鉄プラントの各工程での探傷検査、脱磁、各種計測作業に必要な装置をご用意しています。ライン全体を俯瞰した検査システムの開発を得意としています。
  • インライン、オフラインにベストな製品をご提案
  • お客様のニーズに合わせた製品カスタマイズが可能
  • 磁気応用製品メーカーとしての幅広いノウハウと実績
  • 搬送装置の開発・製造にも歴史と実績多数

探傷装置別ソリューション紹介<非破壊検査装置/脱磁装置ほか>

非破壊探傷検査

脱磁

磁粉探傷

インラインで探傷・判定してNG/OK排出を実施
ビレット用磁粉探傷装置(引込型)

対象鋼片
角・丸ビレット
鋼管(パイプ)

ビレット用磁粉探傷装置

ビレットを装置内に引き込んで磁化、検査を行います。検査室ではビレットを回転させながら検査します。お客様の用途や工場レイアウトに応じて搬入、磁化、検査、搬出までの装置全体の設計・製造を行います。周波数変調型電源(HF電源)を使用することで不感帯の低減も可能です。検査液の適用は従来のシャワー式の他に噴霧方式の採用も可能です。

装置
主な仕様
検査対象 :ビレット、角鋼など :常温(0~50度)
:□100mm~□175mm程度 磁化方式 :複合磁化(軸通電+移動式コイル)
:ショットブラスト肌 サイクル :約80秒/本

[インラインでの搬送探傷フロー]

[インラインでの搬送探傷フロー]

[ビレット用磁粉探傷装置の動作を見る]

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磁粉探傷

HF電源の採用で不感帯の低減を実現
ビレット用磁粉探傷装置 (走行式)

対象鋼片
角・丸ビレット
鋼管(パイプ)

ビレットや鋼管が走行した状態で磁化、検査を行います。搬送ライン上に検査装置を設置するために、設置スペースは小型化可能です。HF電源の使用で不感帯の低減も可能です。

装置
主な仕様
検査対象 :ビレット、角鋼など :常温(0~50度)
:□100mm~□175mm程度 磁化方式 :複合磁化(ヨーク・コイル)
:ショットブラスト肌 搬送速度 :約30m/min
※HF電源の使用で不感帯の低減  ※噴霧式磁粉液適用にて安定した探傷

[インラインでの搬送探傷フロー]

[インラインでの搬送探傷フロー]

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磁粉探傷

抜き取り検査に最適、汎用・携帯型ハンドマグナ
汎用・携帯型磁粉探傷装置(走行型/4極ハンドマグナ)

対象鋼片
角鋼
スラブ
  • NC-F型
    NC-F型
  • NC-Y型
    NC-Y型

走行可能な自走式4極ハンドマグナ。小型・軽量ながら高性能を誇り、正確で安定した探傷が行えます。節電仕様で作業中に本体が熱くなりにくいのも特長です(リフティングパワーは従来どおり4.5kg※)。
※ 10ポンド以上

4極マグナ
4極マグナ

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磁粉探傷

大径管・小径管の端部欠陥を磁粉探傷
管端用磁粉探傷装置

対象鋼片
管材
管材の端面
管材の端面

鋼管の管端部の磁粉探傷検査を行います。装置を管端部に挿入し、鋼管を回転しながら検査を行います。管端部、外周・内周部(端面から約300mm)に対応しております。カメラを用いたモニタリングシステム、自動探傷も可能です。

被検査物
管・鋼種 :小径・低炭素鋼 :14mm~28mm
:6~7m 検査範囲 :管端から280mm まで
:67mm~156mm キズ方向 :円周方向
:39mm~109mm    

[装置の構成]

装置の構成

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渦電
探傷検査

圧延、矯正などで発生するキズの探傷に最適
漏洩磁束方式探傷装置の原理

装置の構成

試験体の左右を挟み込む2つのヨークが回転することで、試験コイルの表面を磁化し、傷から漏洩する磁束をセンサによって傷を検出します。AC(交流)磁界方式なので、超微細な表面欠陥まで発見できます。製鉄ラインの薄板やコイルなどの探傷に最適です。

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渦電
探傷検査

径40mから200mmまでの棒状鋼材の表面傷を検出
漏洩磁束方式探傷装置(黒皮付き/黒皮無し棒材試験)

対象鋼片
棒鋼
鋼管

管材の端面

写真:プルーフテクニック社

材料径40〜200mmまでの棒状鋼材(丸棒/パイプ、鋼管、棒鋼など)表面に発生する傷を検出。8チャンネル/磁化周波数7kHz、最大回転数800rpmの性能を持ち、高精度かつ安定した探傷検査が行えます。

装置
主な仕様
材料径 :40 ~ 200 mm 回転数 :800 rpmまで
チャンネル数 :8 生産ライン速度 :1.6 m/sまで
プローブ間距離 :10または12.5 mm 最小欠陥長さ :7.5 mm
磁化周波数 :7 kHz    

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渦電
探傷検査

丸棒・パイプインライン探傷ラインの構成例

鉄鋼ラインでの丸棒・線材用検査は、「1.送り出し装置」「2.速度センサー」「3.近接スイッチ」「4.探傷部」「5.マーキング」「6.仕分け」の6つで構成されます。日本電磁測器は、コアユニットの漏洩磁束探傷装置(または渦流探傷装置)はもちろん、そのインラインのラインの全体をトータルに設計・製造いたします。

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超音
探傷検査

丸棒鋼の内部まで超音波(UT)探傷ワーク走行式丸棒用超音波探傷装置(フェイズドアレイ式)

対象鋼片
丸棒鋼

探触子から発生する超音波を試験体に当て、内部を伝搬・反射するエコーで傷の有無や位置を検出。磁粉探傷のように表面だけでなく、試験体内部にある傷も発見可能。ワーク走行式で、直径20〜120mmの丸棒鋼に対応しています。

装置
主な仕様
検査対象 :丸棒鋼 検出能力  
:直径20~120mm ・LWモード :FBH 0,7mmまたはSDH0,3×10mm
(グレードによる)
:ショットブラスト、面取り加工
:常温(0~50度) ・SWモード :ノッチ0,3×0,3×10mm(表面条件による)
探傷速度 :120m/min ※探傷装置部はMetalScan社製

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超音
探傷検査

可動式センサーと超音波による安定した探傷を実現センサー移動式丸棒用超音波探傷装置(フェイズドアレイ式)

対象鋼片
丸棒鋼

丸棒専用のフェイズドアレイ式超音波探傷(UT)装置。試験体を半固定した状態でセンサー自体を動かして探傷するため、正確かつ安定した検査が行えます。探傷ユニットは、全世界で定評の高いメタル・スキャン社製を採用。

装置
主な仕様
検査対象 :丸棒鋼 検出能力  
:直径50~600mm ・LWモード :FBH 0,7mmまたはSDH0,3×10mm
(グレードによる)
:ショットブラスト、面取り加工
:常温(0~50度) ・SWモード :ノッチ0,3×0,3×10mm(表面条件による)
  ※探傷装置部はMetalScan社製

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超音
探傷検査

シームレス、溶接タイプの鋼管を超音波探傷
鋼管用超音波探傷装置(フェイズドアレイ式)

対象鋼片
シームレス管
溶接管

シームレス管と溶接管に対応した鋼管用超音波探傷(UT)装置です。最小35から最大503mmまでのサイズの鋼管を探傷でき、縦(L)/横(T)/斜め/ラミネーション(LAM)/肉厚(WT)、直径・偏心率などの計測も可能です。

装置
主な仕様
検査対象 :シームレス管、溶接管 検出対象:  
:直径35~503mm 縦(L)、横(T)、斜め、ラミネーション(LAM)
肉厚(WT) 直径と偏心率
:60m/min
※探傷装置部はMetalScan社製  

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システム

MLFTとUTのダブル探傷ラインを統合システム化
丸棒用統合システム構成例(漏洩磁束探傷 + 回転式超音波探傷)

対象鋼片
丸棒鋼

棒材の表面と内面の欠陥を検査するための統合システムです。この事例の場合、漏洩磁束探傷(MLFT)と回転式超音波探傷(UT)を組み合わせた装置となります。NG-OK判定、各種データの記憶も可能です。UT部分はフェイズドアレイ装置の適用も可能です。

装置
主な仕様
検査対象 :丸棒鋼 漏洩磁束探傷(MLFT)と
回転式超音波探傷(UT)の統合システム
:直径50~135mm
:ショットブラスト、面取り加工 ※漏洩磁束探傷:プルーフテクニック社
:常温(0~50度) ※回転式超音波探傷:エムアイシステム社

[フロー図]

[フロー図]

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脱磁装置

リフティングマグネットによる磁化、MTやETによる磁化など生産工程において鋼材が磁化されることがあります。これらの磁化により切断や溶接などに悪影響を及ぼすことがありますので、鋼材を適切に脱磁する必要があります。NDKでは材料・用途に応じて様々な脱磁ソリューションを提案しております。

非破壊検査後の脱磁もインラインで完結
インライン走行型脱磁装置/構成例

対象鋼片
丸棒
鋼管
方式
距離減衰
脱磁方式
交流式
交流磁界が発生しているコイルを通過することで徐々に磁界が減衰していくことで脱磁します。もっとも一般的な脱磁方式です。
脱磁方式
交流+直流式
交流コイルに直流補正コイルを取り付けることで脱磁バランスの調整を行います。
脱磁方式
インバータ式
IGBTを用いて脱磁波形を制御することで高速走行に対応しました。1~150m/minの速度に対応しております。また、直流反転脱磁に近い波形にすることで脱磁対象の内部まで磁界が浸透し、強力な脱磁を実現します。

[インライン走行型脱磁装置 構成例]

[インライン走行型脱磁装置 構成例]

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結束した鋼材・管材をまとめて一挙に脱磁
オフライン束脱磁装置/構成例

対象鋼片
丸棒
鋼管
方式
直流電流減衰

交流波形で脱磁を行うと、表皮効果により被脱磁物の内部まで 脱磁されない場合があります。
そのような時には「直流反転」 方式を用いた本器で内部磁気の脱磁が可能です。単相全波整流なので、特に断面積の大きい棒鋼、パイプ、束脱磁、厚板材に効果的です。

結束した鋼材や管材をクレーン等で搬送し、稼動式脱磁コイルによって脱磁をおこないます。

[オフライン束脱磁装置 構成例]

[オフライン束脱磁装置 構成例]

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独自電源とNSバランス調整で厚板を安定脱磁
厚板用脱磁装置(走行式)

対象鋼片
厚板
方式
直流電流減衰

独自開発のインバータ電源を採用することで、鋼板を走行しながらの脱磁を実現しました。NSバランスの調整により脱磁性能を向上。厚板の内部まで磁場を浸透させるために脱磁磁場の周波数を設定可能です。

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その他の装置

鋼材の品質管理に使用する『刻印読取装置』や、厚鋼板の生産ラインで鋼板の幅を測定する『厚延鋼板用幅測定装置』を用意しています。
どちらも、インライン化/オフライン化のご要望にお応えできますのでご相談ください。

その他の

ビレット刻印をインテリジェンスに識別
刻印読取装置

対象鋼片
ビレット

ビレットに刻印された文字を読み取ります。チョークやペイントがされていても刻印の凹凸を読み取りますので、認識可能です。
学習機能を搭載することで、読取数が増えることで認識率が改善されます。

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その他の

薄板鋼板の生産ラインで鋼板の幅を測定
薄板鋼板用幅測定装置

対象鋼片
薄版鋼板

蛇行していても鋼板のエッジを追従するので、測定可能です。
補正機能を搭載することで、鋼板の歪みもに対応できます。

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NDK鉄鋼業向けソリューションの製作フロー

ヒアリングから設計、製造、納品まで
万全の製作フローを確立
日本電磁測器は、鉄鋼業や、製鉄プラント操業を行うお客様のニーズにベストマッチする非破壊検査装置や脱磁装置などをご提案します。インライン、オフラインを問わず、プラントの現場での高品質で安定した製品づくりの検査・測定作業を実現するため、万全の製作フローを確立。お客様へのヒアリングから自社テストルームでの実験・測定、仕様書・外形図作成まで、ベテラン技術営業がご担当いたします。また、自社内に「NDKテストルーム」を完備。短期間のうちにワークの実験を行い、最適な仕様書や図面に落し込みます。
  • 制作フローのご紹介
  • テストルームのご紹介